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PHILOSOPHY
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裏絵 |
1000年の歴史を持つ景徳鎮の「磁器と絵付け」の文化を拾い上げたい。優れたその文化を世界の土俵にもう一度登らせたいというのが、このJDZを開発する動機であった。
現代の日常の食器はヨーロッパでも中国でも日本でも、食物を盛りつける食器の内側は無装飾の傾向にある。それは料理自体が一つのアートとして視覚的にも重視されるようになり、食器は料理の背景として白い色が好まれるようになったからだろう。
景徳鎮の特徴であり1000年の歴史を伝える「絵付け」を重視したいということから、『裏絵』の表現を発見することになった。食器の裏側にこそ絵付けを施して,皿の紋様が料理の芸術性と競合しないようにと考えた結果だった。
考えてみると、裏絵の思想は日本的な文化である。日本では羽織の裏に精緻な意表をついた絵を描き、商家では外観は質素でも内部に華麗な装飾を施していた。人の眼に触れるところを地味にして見えないところで華麗に装うこの日本の文化がこの景徳鎮で生まれるJDZ に融合するのである。そういえば世阿弥は「秘すれば花」と言っている。
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_紋様のこと |
食器に描かれた紋様はどんな意味を持っているのだろう?人はどうして建築や食器や家具を装飾するのだろう?そんな疑問に再び対面することになった。近代デザインが削ぎ落してきた装飾の意味を再度考えることになった。
景徳鎮の最近の磁器はその芸術性を高めるために芸術家に依頼して絵を描くことが多くなっている。僕はまるで絵皿のようになったこの傾向に疑問を持った。絵画を描いた皿はもはや芸術家の個人のキャンバスでしかなく人々の共有する文化的財産ではない。
紋様はそれぞれの文化の共同体的表現だった。近代になって個人の意識や主張が重視されることになってこの紋様という共同体の表現を失ってしまったのである。
僕は中国の紋様を再び取り上げることで中国のそれぞれの民族の底に流れる文化を表現していきたいと思う。
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