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PHILOSOPHY
 椅子と住宅
椅子は家具の中で特別な感覚をもったものである。椅子には人を受け入れる空間性があり、持ち運び出来る物性(モノ性)もある。椅子は建築とプロダクトの両面を持った存在である。住宅は建築の中で特異な存在である。人はそこで男女の愛を育み子孫を育てる。オフィスや工場やショップのように明確な目的を挙げることができないのが住宅である。椅子の人間との親密な関係と同じように住宅も人と親密である。
この二つは哲学的で、椅子は小さい住宅のようであり、住宅は大きな椅子のようでもある。
 椅子とテーブルと屏風
空っぽの部屋にいると落ち着かないのだが、そこに一脚でも椅子があれば、そこに座ってほっとする。椅子はほっとさせる道具である。ところがほっとしているだけでは何も始まらない。そこにテーブルがあると人はコーヒーやお酒を置いて生活を始める.読書だってテーブルの存在が助けてくれる。椅子とテーブルがあって生活空間ができるのである。ところがだだっ広い部屋だったらどうだろう?人はその流動的にすぎる空間で再び落ち着きをなくす。もしもそこに屏風があったら人は再び落ち着きを手に入れる。空間が人の気配を支えてくれるからである。3つの大切な空間の道具である。

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