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PHILOSOPHY
 椅子と床
日本は床を発見して椅子を発見し損ねた。日本人はエントランスで履物を脱ぎ裸足で床に上がる。まるで西洋人にとっての椅子やベッドと同じように、日本人は床を家具のように考えていた。そこでは座布団を敷けば居間になり、夜具を敷けば寝室になった。西洋の人々はエントランスで履物を脱がない。屋内は屋外とさして変わらない存在であり,危険に満ちた空間だった。建築の中でも人々は履物を履いたままでいたから建築といっても日本人とは全く異なる意味を持ったものだった。
 SUKI三態
日本人は床を発見して数奇屋自体が椅子と同じ意味を持つようになった。そこでネクストマルニで発表された黒川雅之の椅子は数寄屋の柱と梁のようにフレームを持つものになった。その柱梁の空間に座となる装置が装着されることになる。SUKI三態は数寄屋から椅子への進化を示している。

<数奇三態/数奇屋を象徴する構造を持つ椅子。空間としての椅子から構造が退化していく>
数奇三態

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